「怒り」がスーッと消える本 水島広子著 に学ぶ、怒りの2次災害防止法 ②「役割期待」のずれを解消しよう。

前回に引き続き、水島広子さんの本に学んだことをシェアします。

今回(第2回)のテーマは「役割期待」のずれを解消しよう。
です。


怒りという感情は、何か不利益なことを押し付けられている、あるいは自分が期待していることをしてくれない、など見過ごすと困った状態になることに気づかせてくれます。
今回お伝えしたいのは、困った状態になることに気づいた際の、効果的な対処法です。


水島さんは、対人関係ストレスの原因が「役割期待」のずれにあると考えられています。
役割期待」とは何か。
私たちは、人に対して何らかの役割を持つことを期待するものだそうです。

例えば知らない人にさえ、「知らない人」という役割を期待します。
ですから、道ですれ違う知らない人にしつこく声をかけられると、怒りを感じるわけです。
相手に対する怒りは、「相手の自分に対する役割期待」と「自分の相手に対する役割期待」のずれから生じるといえます。


それでは役割期待のずれを補正するにはどうしたらよいか。
水島さんは
1)相手の役割期待を確認する。
2)自分の役割期待を伝える。
ことを提唱されています。


実際、私は家族に対してこれを試したみたとき、すごい効果を実感しています。

 

例えば妻が私に怒りを感じている際、私に対してどんな役割期待を持っているのか確認する。
そして私ができることを伝え、私が妻にしてほしいこと(役割期待)を伝える。
それだけで、言い合いになることが激減したと感じています。

 

また、子供に対して、以前は「○○して!」と一方的に伝えていました。
この本を読んでからは、まずなぜ子供が何を私に期待しているのか、なるべく聞くようにしています。
そして、「○○してくれると嬉しい」と伝えるようになりました。


結果として、以前の「命令」より、今の「依頼」の方が、子供も私の期待に応えてくれるケースが増えました。


私は家族に対して大きな改善がありましたが、会社内の人間関係でもこれは大きな効果を発揮すると思います。


上司、あるいは部下が、仕事の大きな目的において私にどんな役割期待を持っているのか。
そして私は彼らに対し、どんな役割期待を持っているのか。
それをわずかでも確認しようとするなら、そこに思いやりのある交流が生まれると感じます。


次回はこの本における第3回
「今」に集中しよう。
をお届けします。